2012年1月20日 (金)
渋谷 会計事務所日記
「消費税増税」
消費税の増税の議論が活発になってきました。
世論は消費税増税はやむを得ないという雰囲気となり、近いうちに増税が実施される見込みです。
この消費税増税ですが、数年前より既に布石が打たれています。
以前、スーパーなどの小売店では消費税を含まない税抜き表示がされていたのを覚えているでしょうか。
この場合、100円と表示されている商品をレジに持っていくと、100円+消費税の5円=105円を請求されます。
税抜き表示ですと会計の差額が消費税となるため、消費税を負担していると実感します。
そこで、平成16年より、小売店などに消費税を含んだ税込表示を強制しました。
本体100円のものを、税込で105円と表示します。
105円としか値札に記載されていないうえに、レジでの会計でも105円なので、計算をしないと消費税がいくらなのかわかりにくくなりました。
表向きは商品代金がわかりやすいようにということですが、将来の増税を見越して、税負担が分かりにくくなるようにするためと思われます。
既にずいぶん前から、増税をする準備をしていたのです。
消費税を増税すると、税率アップ前後に必ず混乱が起き、景気にも影響します。
民主党は選挙前に税率を上げたいようですが、いかがなものでしょう。
慎重に議論をして欲しいものです。
(川本)