2013年12月13日 (金)
渋谷 会計事務所日記
「軽減税率」
消費税に軽減税率を導入するかどうかが検討されていましたが、税率10%時に導入することになったようです。
消費税には低所得者の方が収入に対して生活必需品購入費の割合が高所得者よりも高くなる「逆進性」の問題があります。
そこで生活必需品の税率を低く設定するのが軽減税率です。
とてもすばらしい制度のように思えますが、生活必需品とぜいたく品の線引きがとても難しいものです。
例えば海外ではファーストフード店の店内で食べれば外食のためぜいたく品、テイクアウトにすると生活必需品として扱う国もあります。
これでは政治家の利権になってしまいますね。
スーパーのレジはどうなっているのでしょうか。税率を一律で変更することには対応しているのでしょうが軽減税率には?
バーコードで対応するとしても書籍など在庫として長い期間保管されるような品目には適切ではありません。
かなりの設備投資を迫られる企業も出てくると思われます。
軽減税率を導入するためには相当の準備期間が必要になるのですが、かなりの混乱を招くことになりそうです。
(吉田)