2009年2月16日 (月)
渋谷 会計事務所日記
「人員削減」
先週の金曜日は、クライアントのM社長とお会いしました。
色々話しているうちに、取引先の担当者の方が突然解雇された話になりました。その人に落ち度があったわけではなく、会社の業績悪化のせいだそうで、いきなり「1週間後に退職してもらう」と言われたそうです。
最近の派遣切りや社員の削減など、当たり前のように人を切る風潮を、まるで物扱いだと嘆いておられました。
M社長は1人で会社を経営していますが、M社長のお父様は別の会社の経営者で、派遣社員やパートは採らず、従業員は全て正社員として雇用しているそうです。
「会社の業績が厳しい時は大変そうですね」と話したところ、実際に経営が厳しい時もあったそうですが、その時は役員の報酬を20%カット、役職のある社員の給与は現状維持、それ以外の社員は5%アップして、モチベーションを下げないよう頑張ったそうです。
そんな会社なので辞める人はほとんどいないとのこと。
「会社の鏡ですね」と言うと、「父はそういう人なんです」とおっしゃっていました。
経営者の考え方一つで従業員の一生が左右されてしまうということを、もう少し経営者が考えてくれていたら、今問題になっているような失業者がここまで増えることはなかったでしょう。
会社は株主のものという考え方もわかりますが、一人一人の従業員が会社を支えているという考え方も大事だと思いました。
(箕輪)