2008年12月26日 (金)
渋谷 会計事務所日記
「お別れの会」
先週、11月に亡くなったニュース23の筑紫哲也さんのお別れの会に行って来ました。
もちろん知り合いなどではなく、一般の部です。
20代の頃からニュース23を見てきて、筑紫さんには物事の見方、考え方などを、常にブレのない筋の通った語り口から教わった気がします。
一般の部のお別れの会は、グランドプリンスホテル赤坂で、関係者の部が終わった後の2時から4時までの予定で行なわれましたが、人が多かったため4時半まで延長されました。私は4時半までいましたが、そのときにもまだ100人くらいは人が残っていたので5時近くまで閉場しなかったかもしれません。
関係者の部では祭壇の前に椅子が並べられていたようですが、一般の部はなく、祭壇の前に献花をしてご冥福を祈りました。
会場には筑紫さんの朝日新聞入社時の写真や、特派員時代、家族との写真などの個人的な写真や、23での取材先やスタッフとの写真、久米さんと一緒に球場で広島カープを応援している写真など、いろんな所を飛び回った元気な様子の筑紫さんの姿が写っていました。
その奥には、多事争論で使われた手書きのフリップが展示されていて、「自己責任」「民意」「この国の子ども」「しにせ」等様々な言葉が並べられ、筑紫さんの字ってこんな字だったんだなぁ…と、しみじみと見入りました。
その脇に、放送開始から今年までの各年から抜粋された多事争論のビデオが6台流され、大きなスクリーンには彼の半生がまとめられた映像が流れていました。
「あなたから筑紫さんへの多事争論」という記帳台には12冊の記帳本が置かれており、全ての記帳本が途切れることなく常に誰かが記帳していて、私は会場を出る間際にお礼とお別れを書いてきました。
「少数をおそれるな」「護憲」「反戦」「文化」等、筑紫さんが伝えたかったことのどれくらいを自分が理解できているのかはわかりませんが、彼の言葉を忘れることなく、自分の中でこれからも考え続けていきたいと思います。
(箕輪)