2006年8月4日 (金)
子供受難の時代
ここ最近の児童(幼児)虐待や殺傷事件の報道を見ていると本当に身につまされる思いがします。わが子に手をかける親の心境・・・想像もできません。
虐待などの事件以上に私が信じられなかったのが市営プールでの例の死亡事故。これにはものを言いたい!以前も書きましたが私は学生時代に同じような市営プールで監視員のバイトをやっていたのでわかるのですが、これほんとにありえないです。
・流水プールは客が常に移動しているので監視しにくい。
・市営プールは小さな子供が多い(保護者がいない場合もよくある)。
・子供は流水プールの吹出し口や排水口付近の流れが強くなっているところで遊ぶのが好き。
このような状況ですから監視員は研修で吹出し口や排水口付近を特に注意して監視するポイントとして指導されます。それなのにその蓋が開いていた←ありえません。蓋が開いているのがわかっているのに客を水から上げなかった←ほんとにありえません。これは全て市から委託された管理会社の監視員への指導不足だと思います。
市営プールの管理委託先は入札で決められ、その委託料はかなり押さえ込まれます。以前私がバイトしていた市営プールの管理会社の社員も、バイトの監視員の時給を低く抑えてしかもぎりぎりまで人数を減らさないと採算が取れないとぼやいていました。こんな状況ですから人命救助の有資格者などの実際の監視技術に長けている人材などは集まりません。近所の高校生や大学生、フリーターなどが集まってきます。しかもその仕事に対する姿勢はほとんどが遊びで、まったく泳げない監視員などもいる始末です。これは高校生のバイトしかいない料亭でふぐ刺しを注文するくらい危険です。
以上のような様々な要因が結果として今回のような悲劇を生んでしまいました。
二度とこのような事故が起こりませんように。 (田中)