2020年9月11日 (金)
アニマルポリス
私の好きな作家にジェームズ・ヘリオットという作家がいます。
彼はイギリスの田舎町の獣医で、家畜やペットを扱う診療所に勤務しており、彼が経験した出来事をベースに物語が書かれています。
ある日、飼育放棄されたゴールデンレトリバーをアニマルポリスが見つけて、そこにヘリオット先生が呼ばれます。
ガリガリに痩せてひどく衰弱しているその犬を、ちょっと変わり者だけど犬が大好きなご婦人に先生が預けたところ、数ヶ月後に見違えるような立派な姿に成長していたという、とてもいいお話しがあります。
イギリスにはアニマルポリスがあるということをこの時初めて知ったのですが、調べたところ1824年に設立されたそうです。
そんな昔から動物愛護に対する意識が高かったのかと感心させられました。
翻って日本では、いまだに動物は物扱いです。
どんな虐待をして捕まっても、軽い罰金ぐらいで済んでしまいます。
動物には喜怒哀楽の感情があり、物と違って痛みも感じます。
動物が物ではなく命のあるものとして扱われ、アニマルポリスが日本にもできる日が来ることを願っています。
(箕輪)