2012年3月19日 (月)
渋谷 会計事務所日記
「潜水士の事故」
大分で潜水士3名がエア切れの状態で死亡する痛ましい事故がありました。
事故の記事を読むと水深57メートルでの作業のため、12?14?の空気タンクを1本背負って潜ったとのこと。
まずここで、え?と一般のダイバーなら思うはずです。
水深が深くなるほど気圧がかかりますから(10メートルごとに1気圧)、深く潜るほど空気の消費量は増えます。
レジャーダイビングだと潜っても40メートルくらいですが、長くは居られません。
水面に急に浮上してしまうと気圧の急激な変化で血中の窒素が気泡化してしまうため、ゆっくり上昇して行かなければならず、その分の時間を確保しなければならないからです。
それがレジャーダイビングと同じ空気タンクで60メートル近くも潜れば、作業にどれほどの時間が取れるのか、水深5メートルの場所に減圧停止用のタンクが用意してあったそうですが、そこに上がってくるまでの時間を考えてもダブルタンクじゃないのが不思議です。
3人ともベテランの潜水士だったそうなので、このくらいの深度の作業ではそれが普通だったのでしょうか?
水中で何が起こったのかはわかりませんが、誰かの機材に不具合が生じて3人でエアを分け合いながら上がってきたけど間に合わなかったのか、誰かが窒素酔いによる意識混濁を起こしてレギュレーターを口から外してしまうような事態が起こってそれの対応で予想以上にエアを消費してしまったのか…
なぜそんなことになってしまったのか、たぶん多くのダイバーが思っていると思います。
3人のご冥福をお祈りします。
(箕輪)