2011年10月20日 (木)
渋谷 会計事務所日記
「ワクチン」
神奈川県がポリオの「不活化ワクチン」の接種を希望者に実施することを決めました。
「不活化ワクチン」は国が未承認のため1回あたり5,000円?6,000円の自己負担が必要で3回受けることになります。未承認のため万が一の場合には補償がありません。
国が公費で行っているポリオの予防接種は「生ワクチン」。
「生ワクチン」とはポリオウィルスを弱めてワクチンとしてスポイトで数滴飲み込みます。
ウィルスは弱めていますが生きているため低いながらも感染する可能性があります。
「不活化ワクチン」はウィルスが体内で増殖しないための処理がされているため感染する可能性がありません。インフルエンザの予防接種と同様に注射で行います。
WHOでも危険性が指摘されているため、この「生ワクチン」で予防接種を行っているのは先進国では日本だけです。
しかもこのポリオは大人も感染する危険があります。
国も「不活化ワクチン」の導入を決めていますが、その実施は2013年4月以降になる見込みです。
残念ながら日本はワクチン後進国です。
今回の神奈川県の方針がポリオのみならず予防接種行政に対して良い方向に働くことを願っています。
(吉田)