2008年11月21日 (金)
渋谷 会計事務所日記
「大琳派展」
先週の土曜日は、上野の東京国立博物館で「大琳派展」を見てきました。
琳派とは日本画や工芸の一派で、17世紀に尾形光琳と尾形乾山の兄弟が、本阿弥光悦や俵屋宗達に影響を受けて作品を作り、光琳の死後100年後に酒井抱一がその作品を掘り起こし、弟子の鈴木其一らに引き継がれました。彼らの名前は知らなくても、美術の教科書で国宝の風神雷神の絵を覚えている人は多いと思います。
今回は6人のうち、4人が描いた風神雷神が同時展示されていて、日本画好きにはたまらない展覧会でした。
しかも会期が1ヶ月ちょっとしかなく、気がついたら行けるのは最終日前日のみ。
その数日前に天皇陛下が展覧会に行ったなんて記事が新聞に出てしまったものだから、これは相当混むと見込んで、開館15分前に行きましたが、すでに200人くらいの行列。しかし、そんなことは想定内だったので驚かず、混みこみの人の中、彼らの世界を堪能してきました。
彼らの中でも一番のお気に入り、というか日本画で一番好きな作家の酒井抱一の作品には惚れ惚れとしてしまいました。優しさと力強さと品のある作品はほんとに素晴らしかった…。
気がつくと、時間は午後1時20分。開館時間は9時半だったので、4時間近くも見ていたようです。そんな時間が経っていると気がつかないほど、集中して見ていたのでしょう。足が痛くなっていました。
カタログは展覧会にしては高い3,000円でしたが、普通に買ったら5,000円以上はしそうな内容で、こちらも満足。
よい週末でした。
(箕輪)