2006年5月31日 (水)
ニケ
先日ふとフランスのルーブル美術館に行った時のことを思い出しました。
ルーブルといえば「ミロのヴィーナス」や「モナリザ」が有名ですよね。
が、膨大な量の美術品に埋もれるように展示してあり、実際に観てみると、「これがヴィーナスか?、隣の彫像とあんまり差が感じられないなぁ…ふ?ん…」と、期待以上のものはなく、拍子抜けした感がありました。
「モナリザ」は作品の周りにたくさんの人がいて間近に観ることができず、3メートルくらいの距離から眺めただけでした。これもそれほどの凄さはなかったです。
そんな中、ルーブルにあるとも知らず、なんの予備知識も持たずに観て感動したのが「サモトラケのニケ」でした。
ルーブルの長い階段を上がった正面にあり、その堂々たる姿にしばし時を忘れるほど ずーっと眺めていました。
圧倒的な存在感と、美しさと、神々しさ、凛々しさ、 重厚感、ほんとに凄かった。
後にも先にも、あれほど心を揺さぶられた作品はなかったですね。
ニケの周りには、イーゼルを置いてデッサンをしてる人、寝っころがって眺めてる人、じっと見つめている人、手帳にスケッチしてる人、ニケに心を奪われた、たくさんの人達がいたのが印象的でした。
もう一度観に行ったら、同じように感動するのでしょうか?
いつか行って確かめてみたいと思います。
(箕輪)