2005年7月5日 (火)
キャラ設定
最近、お茶の間をわかしている人物がいる。少し前までは、’負け犬’で知られていたが、最近は一変して’セレブ’の仲間入りをしたあの人である。そう、女優のK.Sである。
結婚してから、少しオトナシクなり毒舌トークが聞かれなくなったが、離婚問題の浮上とともにあの毒舌トークが帰ってきた。うれしい限りである。やはり、K.Sはこうでないと。結婚当初はどう変わっていくのか見守っていたものだ。本人も’キャラ作りで迷ってるんだよね?’って言っていたが、結局やはり落ち着くべきところに落ち着いたというところか。
キャラ作りは大切である。最近の若手芸人なんかはそのことを如実に表していると思う。’たけしさんのようになりたい、いやさんまさんのように・・・・紳助さんのように・・・’自分のキャラを確立してなんとか芸能界に残りたいという思いが前面に押し出されている。キャラ作りは大切だが、このことは何も芸能界だけに当てはまるものではない。一般サラリーマン社会も同じである。’あいつは仕事はできないんだが、宴会にはかかせないよな’キャラ、その反対に’おもしろくないが、仕事ができます’キャラ、合コンには欠かせない’イケメン’キャラ、どんなときも頼りにしてます’兄貴’キャラなどなど。生き残っていくには、それ相当のキャラが重要となるのである。
さて、このことはまた、個人レベルだけの話にとどまらない。企業もまたそうなのである。いや、企業こそそうなのである。’キャラ’作りに失敗した企業は何れ淘汰されるのである。何千何万・・という企業があるのである。その中で生き残って利益を生み出すのは至難の業である。個人レベルであれば、それほど意識せずとも’キャラ’は形成されるものであり、また’キャラ’がなくとも生きてはいける。だが、企業は見向きされなくなったら終わりなのである。利益を生み出すという目的が達成できないのだから。
そう考えると、高度成長時代はさておき、現代のような超低成長時代で生き抜くには独自の’キャラ’をしっかりと確立する必要がある。キャラを作るのはトップマネジメントである。トップの判断の誤りが企業の寿命を大きく左右するであろう。昨今モラルのない企業が増えた感があるが、そのような企業は一時的には成長したとしても長くはもたないはずである。トップが企業のドメイン・モラル・コンプライアンスをしっかりと確立していくことがこれからの時代肝要である。さて、あなたの会社はどんな’キャラ’でいきますか?
(大和田)