2008年8月7日 (木)
渋谷 税理士日記
「中止」
7月の税務署の異動後に調査依頼があり、調査日を9月上旬に延ばしていた案件。
本日税務署から電話があり9月の調査当日に署の行事のため、行けなくなったとのこと。そして調査自体を今回は中止するとのこと。
お客様、当事務所そして税務署の三者が一度決めた日程を署の事情でキャンセルするわけですから今回の中止は筋の通った結果です。
もし単に日程変更なんて言われたら年末まで延期するつもりでしたけど。
調査が中止されることはよくあることです。
数年前には本社が関西、東京に支店があり、経理・総務部門は東京で一括管理しているお客様に関西の税務署が調査依頼をしてきました。
その時は調査は受けるけど経理・総務部門がある東京で調査をやってほしいと言い続けたところ、関西の税務署は最後には今回は中止しますと言って来ました。
出張すればいいだけのことなのにとも思いました、正直。でも無理だったのでしょう署の理屈からすると。
調査は依頼のあったときから駆引きが始まっているのです。
税務署の言いなりになってしまう税理士にはなりたくないという強い思い、そしてそれを実行する交渉力。
これがある税理士事務所/会計事務所が厳しい時代を乗り越えられるひとつの要素なのかもしれません。