2010年12月15日 (水)
渋谷 会計事務所日記
「税制改正」
年末になり税制改正の時期となりました。
今年は税源調整などの影響で、税制改正大綱の発表が遅れていて、明日閣議決定する見込みのようです。
大きな改正は、法人税の税率引き下げが決まりました。
当初は大企業だけと思われていましたが、優遇税率が適用されている中小企業についても3%の引き下げとなるようです。
しかし、この財源の穴埋めのため、減価償却制度の改正など増税がされる見込みです。
個人については、高所得者の所得税・住民税の控除縮小により増税となります。
この控除縮小は子ども手当の財源確保のため。
高所得者への増税は世間の批判が少ないと思われるため、狙い撃ちをしたのでしょう。
昨年の改正事項である来年1月からの扶養控除縮小の影響もあり、個人については大増税となります。
また、財源不足を補うため、相続税の基礎控除縮小と税率引き上げも決まったようです。
これも高所得者の狙い撃ち。
今回の改正は、企業減税のため国民の負担増を求め、さらに批判が少なくなるように高所得者にその負担を集中させたものと言えるでしょう。
(川本)