渋谷 会計事務所日記

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2009年6月22日 (月)

渋谷 会計事務所日記

「臓器移植法改正案」

先週、臓器移植法の改正案のA案(脳死は一般に人の死と位置づけ、本人が生前に拒否しなければ、家族の同意で臓器提供可能。また、15歳未満の臓器提供を禁じる現行法の年齢制限を撤廃)が衆院で可決されましたね。

BCD案では脳死の概念が、「臓器提供をする場合に限り人の死」となっていたので、個人的にはこの3案のどれかになるのではないかと考えていました。

話はズレますが、以前読んだ御巣鷹山の日航機墜落事故のことが書かれた「墜落遺体」という本の中で、外国人の遺体の引取りについて書いてありました。

日本人の多くの遺族達は、バラバラになった遺体の各部分をできる限り見つけて家に連れて帰りたいと思っているのに対し、外国人の遺族達の多くは、遺体を目の前にしているのにも関わらず自国には連れて帰らず、このままここで葬って欲しいと言ったそうです。

日本人が海外で亡くなっても、そのままそこで葬って骨も持ち帰らず終わりということはないのではないでしょうか。

それが宗教観に基づくものなのかどうかわかりませんが、明らかに日本人と違う死生観に著者(遺体の身元確認責任者)は驚いたと書いていました。

魂と肉体は別物、肉体は魂の入れ物と考えるか、魂と肉体は同一と考えるかの違いなのでしょうか。海外での臓器移植はそういった死生観のもとに行なわれているのかもれません。

今回の改正案は、臓器提供の拒否権がありますから提供したくなければ拒否すればいいだけのことなのかもしれませんが、脳死が一律人の死と定義されることには抵抗があります。死体から移植できない臓器なら、移植できる臓器はたとえ人工呼吸機等で生命維持がされているにせよ生きている人のそれではないのかと…。

参院でも可決され法案が成立するかもしれませんが、なんか納得できない改正案です。

                                             (箕輪)

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