2008年3月6日 (木)
渋谷 会計事務所日記
「闇に光る眼」
私は千葉の郊外に住んでおり事務所のある渋谷とは環境が全く違います。
延々電車に揺られ、駅から10分ほど歩いて家へとたどり着きます。
駅からの道のりは最近開発された街らしく、ひろーい公園とどでかいマンションの間を
通り抜け、来年完成予定のこれまたどでかいマンション建設現場を過ぎると家が
見えてきます。
このマンション建設現場はもともと杉林で、ほとんどが伐採されてしまいましたが、
意図的に木々を残してある一角があります。
先日仕事帰りにこの脇を通りかかった時のこと・・・
夜の12時をまわった頃で人通りは全く無く、ただ自分の足音だけが聞こえていました。
頭上で物音がしたのでふと見上げると木の上の方に黒い影がうごめいています。
凝視していると時折羽ばたくようなしぐさをします。しかも大きい。
「鳥?」
こんな夜中に鳥?鳥目じゃないの?などと考えていると突然その物体が大きく
羽ばたいて近くの木に飛び移りました。
外灯の光がとどく場所にやってきたこの物体はとうとうその正体を現しました。
闇に浮かぶ鋭い爪に丸い顔、丸い眼・・・
そう、私の住まう街には野生のフクロウが住んでいます。
少し悲しくなりました。
(田中)