2007年4月25日 (水)
渋谷 会計事務所日記
「 後継者 」
私の担当するクライアントさんの社長さんの年齢は30代から60代まで様々な年齢層の
方がいらっしゃいます。
そのほとんどが、ご自身で会社を立ち上げた方々で2代目という方はあまりいません。
先日、あるクライアントさんからお子さんを後継者にしたいのだけれど、その気になって
くれなくて困っていると相談を受けました。
昔の日本であれば、子どもが家業を継ぐのが当たり前の世の中でしたから有無も言わ
さず強制的に家業を継がせたのでしょうが、現在は本人の意思を尊重することが大前提
となっていますので、親の希望通りに家業を継がせるのはなかなか難しいようです。
親の敷いたレールを歩くのが嫌だと考える人もあれば、親がここまで育てた会社を
自分が引き継いでもっと大きくしてみたいと考える人もあるでしょう。
私はサラリーマン家庭に育ちましたから、家業を継ぐという意識を持つこともなく自分が
興味を持った仕事だけをしてきましたが、サラリーマン家庭以外の家庭の子というのは
家業を継ぐかどうか、いつかは必ず答えを出さなくてはいけない問題なんだなと、改めて
思いました。
親や周りがどう言おうと本人がその仕事に魅力を感じるかどうかの問題で、やりがいの
ない仕事を継いでも、楽々経営ができるほど世の中甘くはないと思います。
結局、継ぐか継がないか、本人に答えを出させるのが一番いいのではという話に落ち着
きましたが、ご本人がどんな答えを出されるのか…。
できればクライアントさんが喜ぶ結果であればいいなと思います。
(箕輪)