2007年4月12日 (木)
渋谷 会計事務所日記
「消費税1」
困りました、ブログのネタがありません。
以前、税理士受験学校で消費税法の講師をしていましたので、ネタに困ったら消費税の豆知識でもということで・・・
第一回目は、赤字の場合の消費税についてです。
決算が赤字となった場合、税金はあまりかからないというイメージを持っている方は多いと思います。
確かに間違ってはいませんが、消費税は利益をベースとして計算は行いません。
そのため、決算が赤字であるにもかかわらず多額に納税するケースもあります。
これは、会計上の収益・費用が法人税の収益・費用(益金・損金といいます。)とほぼ同じであるのに対して、消費税での収益・費用(課税売上げ・課税仕入れといいます。)の概念が違うことが原因です。
例えば、
役員報酬・給与は費用ですが、消費税では課税仕入れにはなりません。
固定資産売却損は損失ですが、消費税では固定資産の売却額が課税売上げになります。
他にもたくさんありますが、このような違いにより赤字なのに計算してみたら消費税は多額に納税なんてことがあります。
逆に黒字でも消費税が還付される場合も、もちろんあります。
消費税の納税義務者の方は、このあたりを注意して頂けると納税資金が足りなくなることを防げると思います。
では、またネタに困ったら第二回目を書きたいと思います。
(川本)