渋谷　会計事務所日記

「税理士法人」

数年前に税理士法が改正され税理士法人という法人格を持つことができるようになりました。ただし、税理士は２名以上ですべての社員（会社でいう役員）無限責任になるというハードルの高い設定になっています。

はじめは親子間、夫婦間が多かったのは事実です。しかし最近では同じ意識を持つ友人同士、事務所時代の所長を代表社員に、そして資格を持った従業員を社員するケースも見受けられます。またその反対に解散する税理士法人も多いのも事実です。

これからは「税理士・会計事務所」よりは「税理士法人」の時代が到来するかもしれません。やはり個人事務所の収入は代表税理士個人の力で成り立っていますので、これでは近い将来限界を向かえ顧問料を値上げしていかなければ破綻します。

法人化にするメリットのひとつにお客様から見た場合若干は安心感を与えてくれる気がします。つまりは第３者に対してのハッタリですね。昔の有限と株式の違いと言ったほうがわかりやすいかもしれません。単なる表面上のメリットですけども。。。

最大のメリットは法人組織とすることで優秀な人材を個人事務所時代より確保しやすくなりますし、その人材が益々複雑化される税制へ対応することによってお客様に対して顧問料以上の価値をご提供できるということでしょう。それがこれから税理士法人としての生き延びて方法だと思います。

一般的には親から子へと世襲されていく税理士業界ですので、そうではないということをアピールすることも必要でしょう。

当事務所も法人化に対してあらゆる角度から検討する時期になってきているのかもしれません。

（琴）