2006年8月30日 (水)
若沖
私の好きな日本画家に伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)という画家がいます。
江戸中期の画家で、花鳥画や水墨画を得意とし、ガッチリした構図、力強い筆使い、鮮やかな色彩、もう惚れたー!といいたくなるほど素敵な絵を描く人です。
40歳で家業の八百屋を弟に渡し、その後85歳まで生涯独身を通し、ひたすら絵を描き続け、生前彼は
「 具眼の士を千年待つ 」
と言っていたそうです
こんな素晴らしい絵なのに、半世紀前まではさほど有名ではなく、彼の才能を見つけたアメリカ人青年(石油王の息子)によってどんどん買われていきました。
彼は若沖をきっかけにして、さまざまな日本画を買い集め膨大な量のコレクションを所蔵するまでになり、ついにその一部をもって日本で展覧会を開くまでになりました。
彼は相当に目の肥えた人だったんですねぇ。
プライスコレクションという名の展覧会が東京国立博物館で開かれたということがそれを物語っています。
若沖が言っていた 「具眼の士」 とは彼のことだったんですね。
こんなすごい展覧会は滅多にありません。
なのに…展覧会の会期を間違えて見逃しました…(大泣
ちょうど、皇居でも若沖の展覧会がやっており、そちらの会期と勘違いしてしまったんです…大バカです…
あぁ、どうしよう…みたい…
でも次の展覧会場は京都…そしてその次は愛知、九州…
新幹線代往復いくらなんだろう…と本気で考えてる今日この頃です。
(箕輪)