ホテル・ルワンダ

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2006年3月22日 (水)

ホテル・ルワンダ

先日、久しぶりに映画を観て来ました。

「ホテル・ルワンダ」という作品で、アフリカのルワンダで起こった内戦の中、1200人以上の避難民を救った実在の人物を扱った社会派の映画でした。

フツ族とツチ族との部族間闘争が激化し、大統領の暗殺を引き金にフツ族によるツチ族の虐殺が始まり、フツ族で4つ星ホテル支配人の主人公はツチ族の妻とその親族、近所の隣人をホテルにかくまうことになる。

国連軍が駐留し、欧米のニュース番組が虐殺の映像を世界に配信し、主人公は世界が自分達を救ってくれると信じるが、救って行ったのはツーリストや、ジャーナリスト等の先進国の人々のみ、国連軍は虐殺の事実を知りながら撤退を始め、取り残された主人公は彼らの真意を知る。

「アフリカで何が起ころうが興味はない」

そんな絶望の中、フツ族のラジオ局からは「ツチ族はゴキブリだ、かれらを抹殺しなければならない」とひたすら虐殺を煽る言葉が流れ、ツチ族の人々はナタを持ったフツ族の人々によって虐殺されていく。(その犠牲者は80万人以上)

ホテルの避難民は日々増え続け、主人公は軍人にワイロを贈り、ホテルに関わったことのある各国要人に救済を求め、ありとあらゆる手段を使って彼らを守ろうと奔走するという内容。

ラジオからの情報を鵜呑みにし、それに踊らされ虐殺を行う人々の愚かさと恐ろしさ、虐殺を知りながら見てみぬ振りをする国際社会の冷たさ、ニュースの映像を見て「怖いね」と言いながら食事を続ける私達の無関心…

今当たり前のように享受している平和というものが、当たり前でない国が現実としてあることをあらためて考えさせられる映画でした。

                           (箕輪)

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