2005年9月13日 (火)
マリオネット
さて、先日は自民党が圧勝しましたね。そこで・・・。
勝因はいろいろあるでしょうが、やはり話術とパフォーマンスは重要だったのではないでしょうか。‘郵政民営化は全ての改革に繋がる’‘民間に任すことができるものは民間へ’‘私は当たり前のことを当たり前に言っているだけですよ、みなさん、分かるでしょう!’こんなセリフを今流行りのクールビズでやられたらたまらない。大衆に分かりやすいスローガンを持たず、明るい印象のない野党の敗北は開票前から明らかだったでしょう。
自民党、いや小泉さんの戦略に対して野党にもっと頑張って欲しかった。何も郵政民営化反対!と言っているのではありません。あまりに野党の対応が悪い、というか対応してないのが残念なのです。自民党がAだ、と言うのに対して、いやAではない、あるいはAだけが重要なわけではない、などと言っている場合ではないのです。今こそ、Bなのだとなぜはっきり言えないのでしょうか?百歩譲ってBだと言ってたとしましょう・・・、でも国民には伝わっていないのです。残念です。
戦略とは始めから決まっているものではありません。その時々に応じて臨機応変に決定していかなくてはならないものです。自分一人の戦いではない。相手がいるのです。相手の出方によっては最初から戦略を練り直さなければならないこともあります。後手に回ると対応が難しく先手必勝とよく言われますが、まさしく今回の選挙はそうなったのでしょう。自分達が動きたいように動けない、そんな感じだったでしょうね。
今回の選挙、巧みな戦略のまえに野党は大敗しましたが、これを教訓に頑張って欲しいと思います。言葉の魔術やパフォーマンス等の戦略のみで国政が決定されるのではたまりません。‘刺客’なんかに負けないでください。野党も自らをどう見せるのか、どう理解してもらうのかをよく考えて相手を上回る策を練っていってください。それにしても、これからの国政が話術とパフォーマンスのみで方向性が決定されないように国民一人一人が賢くなる必要がありますよね。誰かさんが描いたシナリオ通り踊らないためにも・・・。
(大和田)